人形を愛することを理解できる人へ −恐怖編−

 
        私は人形を集めることを趣味としている。
        1つ1つの人形はそれぞれ作り手の気分や感情、性格、その他諸々を反映
        していて、何度眺めても飽きない。
        最近は自分でも人形を作り始めた。なかなかうまくいかずに悩んでる。
        まぁ、のんびりとやっていこう。

        ある日、久しぶりに知人が尋ねてきた。酒を飲みながら雑談をする。

        酒が進み、彼は気味悪そうに人形だらけの部屋を見て言う。

        「お前、こんなに集めてどうするの?」
        「集め出すと、面白いものだぜ。」
        「ふ〜ん。・・・・ただのゴミだな。」

        その言葉を聞いて、頭に血がのぼったことだけは覚えている。
        その後、私は一体何をしたのだろう・・・。

        その日から、私の部屋にちょっと大きめの人形が1つ増えた。
        購入した記憶がないから、きっと私が作ったものだろう。
        我ながら素晴らしい造形だと思う。
        この恐怖を表している表情がとくに素晴らしい。

もう一発

Sight!
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