人類の大部分が宇宙で暮らすようになった宇宙世紀００７９。
地球から最も遠いコロニーであるサイド３はジオン公国を名乗り地球連邦に対し独立戦争を仕掛けてきた。開戦後１ヶ月で総人口の半分が死に人類は自らの行いに恐怖した。
ジオン公国軍による地球侵攻作戦は成功し地球の主要都市の大部分を占領したが、戦線の拡大と共に両軍は膠着状態に陥った。
連邦軍の新型戦艦とモビルスーツを襲撃したガルマ・ザビは戦死し、ジオン公国地球侵攻軍の命令系統は乱れた。それを奇禍とし連邦軍は一大反攻作戦を準備した。ユーラシア大陸のジオン公国軍の特殊鉱山基地の壊滅を目的としたオデッサ作戦である。
キシリア・ザビ中将麾下のマ・クベ大佐ははやくから連邦軍の動きに気づいていた。支援を要求したが、ジオンの兵力は不足しておりキシリアは若干の兵力の補充を行えただけであった。
戦争開始から十ヶ月。長い膠着状態が終る頃のお話である。
to be continue...
Ｄ中隊のケースを読む際の参考にしてください。
この地図は映画の「機動戦士ガンダム２」の画面にでてた地図を元に、Ｓｕが想定した戦況から起こした物です（'95）。あれを見る限りでは、ジオン軍の拠点はキエフに見えるんですね。とはいえ、シーンが変ると地図の形（とくに黒海の形）がとても変形するので、スケールや相対位置から資料的価値を求めようとしても当てになる物ではないのですが。
資料的にオデッサ作戦前後の戦況というのはよくわからんかったので、Ｓｕは「まぁこんなものだろう」と地名の語感の良さからＤ中隊のケースの舞台を想定しております。まぁ確定していない歴史ならば好きに書いちゃえ、と。
それから数年。’９８年の春にバンダイから発売されたセガサターン用のゲーム、「ギレンの野望」の取扱説明書にオデッサ作戦の地図が載ってまして、迷わず購入した私は「しまった」と思いました。ジオンの勢力範囲が、もう、わたしの想定よりぜんぜん狭いんです。もう、ぜんっぜんちがいます。あぁ、と脱力しました。まちがったなぁ、と。
けど、しみじみその地図を見ていると、オデッサを絶対防衛拠点とすると、ジオンの勢力範囲が狭すぎるような気がしないでもないんですがね（あれではオデッサに対する空襲が絶えないでしょう）。それにユーラシア大陸の半分を支配したとかいう話と違うし。で、根拠ない想像なのですが、オデッサ作戦は３日間にわたって行われた事になっているので、あの地図は前哨戦が終った段階の地図なのかもしれません。まぁどうでもいいんですけど（涙）。
あと、今後登場する連邦軍の部隊名称もぜんっぜん違いますので、そういう固いことは抜きにしてお楽しみくだされば幸いです。
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