'13.5.24 ブリジストン BATTLAX T30感想、満足

ちょっと前の話になりますが、ゴールデンウィークにツーリングの予定があったのでバイクのタイヤを替えたのでした。これまでのタイヤ遍歴は2000年にSV400Sを手に入れたときについていたのが標準のBRIDGESTONE BT-92、記録によると2002年METZELER SPORTEC M1、2007年初頭に同ROADTECH Z6、おそらく2010年にDUNLOP ROADSMARTです。55,000キロを4本のタイヤということはおおよそ14,000km弱ごとに交換しているってことか。。。それはともかく、今回選んだタイヤはBRIDGESTONE SPORTS TOURING T30です。2013年の新製品だよ♪

METZELERからDUNLOPにしたのはM1からZ6ときてメーカーを変えてみようと思ったから。スチールラジアルだったら利点はおなじだろうとDUNLOPのROADSMARTを選びました。ちなみにM1以降はスチールラジアルかどうか選ぶときに気にしてます。このたびBRIDGESTONEにした理由はMotoGPを見ていて山田さんのところのタイヤを使ってみよう、と思ったから。最初は手軽にBT-92にしよかな、だったのですが、MotoGPではタイヤが年々アップグレードしているわけで、となると、今時のタイヤってどんなだろう、とむらむらしてくるわけです。春先にバイク用品屋さんをうろついていたときに店頭で「新製品 T30」という文字を見てこれだ、と思った次第。

いつものバイク屋さんへ行き「タイヤ交換お願いします」とT30を見積もってもらおうとしたら、まだ知らなくて「BT-92もBT-023もT30もツーリング寄りのスポーツタイヤのカテゴリだからそんな変わらないでしょう」とざっくりな感じ。バイク屋のお兄さんは在庫確認のために電話をかけたところ在庫なしだけど次の生産分が届く予定なので間に合うとのこと。だが何かあったら間に合わないかもしれませんがどうします？と。じゃあ、もし間に合わなかったらBT-023をつけてください、ということで私はバイクを預けてきたのでした。わくわくです。

その翌週、ときどき雨の天気のなか、雨の間隙を縫ってバイク屋さんに行った私にバイク屋のお兄さんは申し訳なさそうな顔で「値段、違っていました」と。私はそりゃそうだろう在庫の旧製品と新製品の取り寄せだもの違って当然だろう、とあらかじめ心と財布の準備を済ませていたのですが、それでも「えっ？」となるぐらい想定より高かったです。。。近所のATMで不足分を下ろしてきたよ。。。さすが新製品。おそらく定価ベースか。だけどですよ、考えてみてくださいよ、工場出荷直後のできたてほやほやの新製品のタイヤを履くなんて、この贅沢、私こんなの初めて！ってやつですよ！！　懐具合はさみしくなりましたが気分はひゃっはーです。ちなみに「すいません」とバイク屋のお兄さんはまけてくれました。

で、ここしばらく乗り回しての感想です。なんというか、新しい高性能タイヤって感じです。乗ってみて最初に感じたのが路面のでこぼこを吸収するらしくてショックがないこと。かといってハンドルがふわふわ、とかアクセルに遅れる、ってな感じはありません。接地感がわからない、ってこともない。ライディングに必要な情報は伝わるけれど、不快なでこぼこを感じない、という不思議な感じ。ほんと不思議。

次によく曲がる。倒し込むとコーナーをインへ向かう力を感じます。よりコンパクトに曲がれるようにそーっと力添えしてくれる感じです。これまた不思議な感じでありまして、いままでのいずれのタイヤでも感じたことがない。なにをすればこういうフィーリングにできるのかいな？ほんと不思議。さらに倒し込みがスムーズです。いままでコーナーに入るときはよいしょーって、入ってましたが、しょーが不要になって、よいっ、と入ればするするーとコーナリング状態になる、というイージーさです。怖くない。まぁ、これは新品の減ってないタイヤだからかもしれませんけれど。

グリップは晴天時はもちろん雨天時も問題なしでした。気温5度の雨の中を十和田湖へ至るR103を走りましたがタイヤに不安は感じませんでした。まぁ私は飛ばさないのでグリップで不満を感じることはありませんが。あとタイヤの剛性っていうのですか、それについても問題なしです。低速走行時のふらつきはありません。コーナリングでも狙ったところにストレスなしにはいれます。しっかりした構造物の上にいる安定感があります。まぁ、これはM1もZ6もROADSMARTでも同じ。スチールラジアルならではと思うの。あと、ライフですが、まだ1500kmほどなのでタイヤの寿命はわかりません。とはいえ中型排気量の利点はタイヤが減らないってことでして、あまり気にしてません。へっへー。ということで、いままでのタイヤととあきらかにちがうのは、路面のショックの感じ方とコーナリングの旋回性です。いずれも良し、です。さすが新型。

気になるのは、前のROADSMARTのときと同じく、リアタイヤの中央部と周辺部で色が変わってしまうこと。3LC構造というのですか、コンパウンドが違うのですが、色が違って見えます。とはいえROADSMARTほど目立ちません、いまのところ。あと不思議なのがフロントタイヤの中央右寄りに一本の筋（凹み）があること。最初はタイヤとフェンダーの間に異物が挟まって傷がついたのかと思いましたが、そんなことがあったら異常に気づくはずだし。。。走っているときはともかく停車中は目立つのでしょんぼり。とはいえ、機能と性能に影響はないので気にしてません。

ということで今時の新しいタイヤを感じることができたので満足しています。技術と製品は着実に進歩しているのだな、と。ちょいとワインディングへ行ってするすると走りたい気持ちですよ。

まぁ、そんな感じで。