'18.4.11 MotoGPアルゼンチン

日曜日のMotoGPアルゼンチン、荒れましたねー

まずはミラーが皆に先駆けてスリックタイヤ作戦したら、他の選手が次々とスリックタイヤに替えようとしてスタートが待ち状態（ディレイ）に。ミラー選手が抗議でグリッドから動かなかったら、ミラー選手と他の選手の間のスタートグリッドに間隔が開けられるという変則スタートになってしまった。

スタート直前にマルケスのマシンがエンスト。必死でマシンを押し掛けしてグリッドに戻っきたマルケス。その間スタート待ち。そのせいでライドスルーペナルティとなったマルケス。

次はコーナリングでザルコがペドロサを押し出すようなラインになってしまい、ペドロサはウェットパッチに乗り上げて転倒リタイア。ペドロサは調子が良かったのに……ザルコも酷いが、なぜいつもいつもババを引いちゃうのかペドロサ。

ライドスルーペナルティで大きく順位を下げたマルケスが怒濤の追い上げ。まずはエスパロガロ兄のインに割り込んで接触しながらオーバーテイク。走り去りながら手を上げて謝るマルケス。その後にエスパロガロ兄はペトルッチにぶつけられてリタイアだそうな（私は見落としてた）

次に中上のインすれすれを抜いてゆくマルケス。中上は避けたんかな。

先頭集団は逃げるミラーに追いかけるリンス、その後がザルコにクラッチロー。クラッチローは動きが少ないのに不気味な存在感。

怒濤の追い上げのマルケスはついにロッシを捉えて、これまた強引にインに入ってロッシにぶつけ、ロッシはアウトにはらんでコース外にはみ出てスリップして転倒。両手を挙げて抗議するロッシ。ロッシは再スタートして19位。

ミラーが後退して、クラッチロー、ザルコ、リンスの並びでゴール。続いてミラー、次がマルケス。ワークス勢を全部抜いて上がってきて最後は5位。やはりマルケスは当代一速くて強いなぁ、と思った。思ったけれど。

協議の結果、マルケスは30秒のペナルティ。順位は18位でノーポイントととなりました。私は失格だと思っていたから、思ったより寛大な措置だと感じました。

マルケスは別格なんです。ネットを見ていたらロッシが、マルケスは足をつけば転ばないと思っているから危険と思っていない、と言ってましたが、たぶんそれ。マルケスはそんな強引な抜き方がリスクが大きく危険かつ禁止された行為と考えてないように思う。マルケスには価値の割にリスクが（自分にとっても他人にとっても）小さく感じるからできるしやる。それだけの能力を今のマルケスは持っているんじゃないか。ただ、そういう能力者はMotoGPライダーの中でもマルク・マルケスただ独りなのが不幸なところ。

マルケスはチャンピオンライダーです。でもMotoGPデビュー当時から基本的なスタイルはあまり変わっていないように思えます。横綱みたいなもんで、チャンピオンライダーは勝てば良いというものではなかろうから、どのように勝つべきか、それをマルケスは考えなければならない時期が来たんだな、きっと。そのあたりはホルヘ・ロレンソに「先輩はどうでした？」って話を聞きに行ってみたらどうか。ロレンソも悪い気はしない……いや今は微妙な時期か。ちなみにロッシにはとても訊けないだろうし、ストーナーはちょっと違うし、訊くならロレンソだよ、よう知らんけど。

アルゼンチンのロレンソは。あのようなグリップが不安定なシチュエーションは苦手だから仕方ない。次に期待だ！！

まぁそんな感じで。