'19.4.7 MotoGPアルゼンチン

マルケス、強い。

リザルトを見ると１位ですがレース内容を見ると最初から最後までぶっちぎりの一人旅。しかも終盤までずっとアドバンテージが広がり続けた余裕ぶり。最近の競い合うレースを見慣れた目には久しぶりに一人旅を見た感がありました。マルケス、強い。そしてフィニッシュ後に応援席で見せた踊り。あの踊りは元ネタがあるのかしらん。

久しぶりにロッシがポディウムに上がりました。ドビチオーゾと戦える仕上がりだったのですね。マシン次第なのでしょうが、シーズン中に優勝できるかもかも。

ビニャーレス。リンス、ペトルッチ、ミラー、モルビデリによる４位争いにビニャーレスが終盤に参加。ミラーを追う三人でコーナーに入ったらモルビデリがビニャーレスに追突して二人とも転倒、結果はミラーが４位で以下リンスにペトルッチとなりました。まだヤマハの星回りは、いやビニャーレスの星回りは苦難のままのようです。ビニャーレスは序盤で上位に出られれば成績残せそうだけれどなぁ。

中上選手は７位。ビニャーレスとモルビデリが消えてクラッチローがペナルティを受けての順位ですが、それでも強さを感じさせるレースでした。上位に何かあれば必ず現れそうな雰囲気を醸し出してました。このまま上がり調子で表彰台をお願いします。

辻本さんの解説。ドゥカティのスイングアームの「スプーン」と呼ばれるパーツの解説。辻本さん曰くヤマハがバレンシアで使ったタイヤの雨除けのパーツからドゥカティが発想したのでは？って。カタール後に各チームが抗議したのですがそこにヤマハが参加していなかったのはバレンシアで認められた経緯があるからではないかという話でした。

表彰台の裏では先に来ていたロッシがあとから来たマルケスに、肩をとんと叩いて振り向かせてちょっと言葉を交わしたあとに互いの右手を合わせてました。この映像はリアルタイムではなくてわざわざプレイバックで映していたので、この二人の関係は今年も定番の話題のひとつでありましょう。

アルゼンチンのサーキットは駐車場やそこに駐車してしかるべき大量のバイクや車がロングショットでも空撮でも映像に見当たりません。一体観客はどこからやってくるのか謎に思いました。そして走行中のバイクを捉える映像ではコース外にもさもさと生えている草が気になりました。芝生じゃなくて草ボウボウの伸びたまま。バイクが草に隠れるわけでは無いのでいいんだけど、あまり見ない光景なので気になった。

気になったといえば、ミラーのレーシングスーツ。予選から本戦までずっと胸の一等地にスポンサーロゴが外された跡があるのです。3月29日のニュースをみて理由がわかりました。タイトルスポンサーが事件を起こしたためとのこと。急で間に合わずにおそらくスタッフがスポンサーロゴを剥がしたのだろうと想像。もしミラー本人だったら白い塗料でささっと塗ってお終いにしてしまうと想像。

それにしてもマルケスがなぜにここまで差をつけて圧倒できたのか？　２番手以降はほぼほぼひとつにまとまっていたからマルケスの速さは別格だった。表彰台に上がったマルケスもロッシもドビチオーゾも汗まみれな顔だったし今回は温度上昇によりタイヤが難しかったのかしら？路面が難しいとマルケスだけが速いイメージがあるので。

ロレンソは……夏休みが明けたらちょっとだけ本気だすだろうからそれまで待つ。

まぁそんな感じで。