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'19.6.15 転倒に関する覚え書き

そうそうあることじゃないので（あって堪るか）私の中で風化する前に残しておこうと思いまして。

状況

雨上がりの寒い朝8時少し前くらい？インカムでエスさんとお喋りしながら走る。前方に車が詰まってなかったので自分たちのペース（法定速度前後）で走行していた。走行開始から15分ほど経過、前方の交差点の信号が黄色へ変化。赤になる前に交差点を通過できるかどうか微妙なところ。前を行くエスさんが停止しようとしていたのに気づいて、ブレーキをかけたら転倒。

いわゆる急ブレーキでは無いと思う。横断歩道までの距離もだいぶあったし。

ブレーキをかけた次の記憶は視界の右半分がアスファルト、左半分は遠く離れた横になったSV400Sの尾灯。

私の身体は停止線を超えていないと思うけれどSV400Sは交差点の中央近くまで滑っていったと記憶している。「やっちゃった。バイク遠いな。早く起こさなきゃ」と思ったことを記憶しているし。

損傷の状態

走行に支障のある損傷は無し。リアブレーキペダルが歪んだ。右のミラー殻の右端の殻が欠けた。右前ウィンカーは無事だったけれどフロントカウリングが2カ所ひびが入った。バイクの損傷はそれだけで、転倒でありがちなレバー折れやハンドルの歪みとか謎のオイル漏れとか一切無し。なんたって私の骨で転倒ダメージを吸収したからな！

私の身体は右肩と左親指の付け根を強打のみ。擦過傷は無し。しかしヘルメットはシールドと帽体右上面に深い擦り傷ができてしまった。レインウェアは右肩にこすれて穴が空き、ライディングジャケットの同じところにも擦り傷ができた。レインウェアのズボンは右膝が引き裂かれて右足の半分はぶらぶら状態。ライディングパンツは右の膝小僧の外側に擦り傷。こうして損傷を書き連ねると、肩は打撃をうけたが路面に擦れず、膝とヘルメットは路面に擦ったようだ。肉体的には打撲のみで擦過傷が無かったのはライディングジャケットとライディングパンツのプロテクターが機能したということ。できれば肩への衝撃も吸収してくれれば良かったのに。

転倒の様子（推測）

ブレーキをかけた直後に前輪がロックした。前タイヤは左を向きハンドルが左に切れてスリップした（ブレーキレバーの損傷がほぼ無いことから）。私の身体は乗車姿勢のまま路面に衝突して肩から路面にぶつかり鎖骨を骨折（弱い部分が折れる）。またハンドルは路面との衝突で急激に左に切れ、グリップを握ったままの左手親指を強打した。 路面に衝突した私は肩を回転軸としてうつ伏せになるように回転する。路面に強くあたった肩とヘルメット右上面を基点に上半身は着地箇所にとどまろうとするが車体は前方への運動を継続するため下半身は車体と一緒に動くことで右膝が路面に擦られる。摩擦の違いで私と車体は離れて滑りやすい車体は運動エネルギーを失うまで路面を移動した。私はうつ伏せ状態で残った。

転けた理由を分析

雨天。低い気温。滑りやすい条件にもかかわらず前輪が一瞬で滑り出すほどに強かったフロントブレーキ。もう少し注意深くブレーキをかけるべきだった。

なぜ慎重にブレーキをかけなかったか？黄信号にゆっくり止まるには近いと判断して通り過ぎるつもりだった。正直あまり意識してなかった。次に止まろうとした。交差点までの距離、雨で濡れた路面、それらを踏まえて止まれると判断してのブレーキだった。駄目だと思ったらエスさんの脇を通り抜ければ良いのだし、自分は止まれると判断してブレーキをかけた。しかし結果として適切な強さのブレーキでは無かった。

かように、転けた理由はタイヤをロックさせたブレーキ操作のミスでである。

転倒時にハンドルが左に切れたのはブレーキ時に左右のハンドルへの加重が均等でなく右ハンドルに荷重をかけたためと推測される。ブレーキミスで転倒したことはオフロードで練習していた時、凍結防止剤で転倒した時など何度かあるが、いずれもハンドルが左に切れた状態になるので、右腕で身体を支える癖があるのかもしれない。

怪我した理由を分析

記憶ではブレーキをかけた次の記憶はアスファルトだ。転け始めてから転け終わるまでの記憶がまるで無い。記憶にも損傷状態も私がタイヤがロックしてから転倒するまでなにもアクションしなかった事を示していると思う。タイヤのロックに対してブレーキを緩めて転倒を回避する、また、転倒する際は受け身をとって怪我を防ぐ、いずれもできなかったために転倒の衝撃を真っ正面から受けてしまった。

反省

寝込みながらずっと考えていました。何を間違えたのだろう？って。至ったことは次のとおり。

ひとつ、車間距離が近かったのではないか。インカムでお喋りしているとだんだん車間距離が近づいてしまうことがある。記憶をリピートすると黄色信号の時は先行車を10時半方向に見ていたと思う。走行速度が低めとはいえ近づきすぎていたのかもしれない。車間距離をとるべきだった。

ひとつ、ブレーキ操作に対して自信過剰だった。ブレーキで転ぶなんて予想もしてなかった。少しでも予想していれば、ブレーキのかけ方も、ブレーキをかけた後のフォローもできただろうに。ここのところライディングが楽しいなぁノレれているなぁ、と思ってたし油断があったのだろうな……恥///

ひとつ、一片たりとも自分が転倒するとは思ってなかった。立ち転けっぽいのを除くと、最後に転倒したのは……10年以上前のいつかの冬に凍結防止剤でツルツルの橋で止まりそこねた時。今回は久々すぎて転んだことにびっくりした。受け身が取れていないのはそのせいだと思います。身に染みてわかったのは「二輪は必ず転ぶ。」ゆえに「転倒を覚悟し備えよ。」

感想

固定バンドは取れたが腕を高く上げることができない。可動域を広げる運動をしなきゃ。

ひょっとしたら転倒に反応できなかったのはお爺ちゃん化かもしれないが、怖いので考えないこととする。ということで、乗れるようになったら心構えを忘れずにブレーキしよう。正直なところ再び乗ることに若干の怖さを感じるし雨の日に乗れるだろうか……2013年アッセンでのロレンソの凄さよ。あと漫画キリンのキリンの尖りっぷりよ。

以上、覚え書きとして。

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