ネットワークに向かって呟いている言葉の履歴

2020年1月1日〜

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'20.12.28 装備を合わせる

オートバイに乗るときは近場を短時間乗るだけなら身体だけの空身で出ますが、ちょいツー(ちょっとしたツーリング)をする場合はレインウェアとかウィンドブレーカーを携帯します。空身で走るのはわりと少ない。私は箱を付けないスタイルなので今乗っているSR400でも以前に乗ってたSV400Sのときも荷物はリアに載せます。だからSR400には購入時にY'sGEARのリアキャリアを付けました。

手持ちのバッグにはSV400Sのときは後ろがすぼまったGWSPORTのシートバッグを使ってました。これはSR400のシートに形が合いません。他にここ数年の泊まりツーリングで使っているデグナーのレインバッグがありますが大きい。昔キャンプツーリングをしていた頃のラフアンドロードのクーラーボックスみたいに大きいバッグがありますが無論大きすぎる。SR400でちょいツーをするのによろしいバッグを持ってない。

私はダイソーで買ってきたトートバッグを使ってみました。若干の改造を施したら不満はあるものの使い勝手が良い。ただ色が。帆布風だが明るすぎる白地に鮮やかな赤の持ち手。オートバイで使うには見るからにお手軽で間に合わせって雰囲気なのでSRで常用するにはちょっとナニな感じ。ナニな感じですが使えるんでまぁいいやと使ってました。

そんなある日のこと。バイク用品店で単気筒乗りのライダーに話しかけられました。彼のマシンは英国の風を感じるカスタムがなされ、ライダーもクラシックな英国風にまとめている。過剰がなく年月が経過して落ち着いた色彩のマシンと全体がまとまっていてかっこいい。

私のSRのタンクにあるティンカー・ベルのシルエットのグラフィックをしげしげと眺めていた彼はあたりを見回して持ち主が私と見当を付けたのでしょう、近づいてきました。彼は礼儀正しいライダーでした。最初はFIのSRってどうですか?からはじまって単気筒マシンのカスタム中心に話題がひろがってウェアや装備やカスタムに使える近辺の用品店の話をしてくれました。話題のなかにオートバイに合わせた装備の話があり、たとえばヘルメットと車体の色を合わせたり、伝統的な形状の振り分けバッグにしたり全体でスタイルをまとめることがありました。

この話題のときに私は思いました。私がかぶっているヘルメットは赤くてSRに合わないけどおいそれと買い換えできないから諦めるとして、ジャケットは黒でぎりセーフとして、パンツはSRにマッチするデニムだから良いとして、グローブは黒い革のシンプルなのだから良いとして、ブーツは20年前に履いてた黒革のライディングブーツをまた履いてるから良いとして、でもトートバッグはダメだ。チープだし唐突に白いし持ち手の赤のラインが悪目立ちしてダメだ、と。

その日からトートバッグをどうにかする作戦が始まりました。え?なんでトートバッグかって? 使ってみたら実用的で手放せないからです! それに私のSRはリアキャリアがあるから合う、合うはずなのだ!!

最初は手軽に色を染めようかと思ったのですが、ダイソーのトートバッグはぱっと見ると布ですが、よく見るとガーゼのような繊維にゴム?樹脂?を浸透させたものなので色が付きそうにない。諦め。

次は近隣のお店に行ったときにトートバッグを探しましたが見つかりませんでした。きちんと買うなら満足な物にしたいけど欲しいサイズが売ってない。持ち歩きを考慮したトートバッグのサイズではレインウェア+αで膨れあがっちゃう。それにデザインの差別化があったり素材が良かったりで排ガスと雨に晒すのはもったいないような。アウトドアショップにもキャンプ用の巨大なトートバッグがありましたが、やはりサイズが合わない。大きすぎたり、アンバランスだったり、素材が弱かったり。それにオートバイに積む消耗品としてみると値段が微妙に高く感じたり(値段については自作してみて許せるようになった)。

それで自作に至った、と。できあがったトートバッグは私のSRに合ってると私は思ってます。ただ勢いで貼ったスヌーピーのワッペンはちょっとナニかもしれぬ。

あれ以来、英国風の彼と遭遇がありませんが、もし遭えたら今の私のSRはどう見えるかなぁ。もし悪くないと思ってくれたらそれは伝わると思うのです。

そんな感じで。


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